コロナの影響を受けた世代

このほど、MUFG資産形成研究所は、「コロナ禍における行動変化と投資状況について(企業勤務者・年代別分析編)」において、コロナによって余暇時間(暇な時間)が増えたと感じている人は世代ごとに違い、特に20代が増えているとのレポートを発表しました。これはインターネット調査で企業勤務者8,500人、公務員1,000人、主婦・主夫500名の計10,000人に調査した結果ですが、子育て世代である30代〜50代と違い、20代と60代は他の世代よりも余暇時間が増えたと感じている人が多かったことが分かります。

当たり前と言えば、当たり前ですが、同じように行動を規制しても世代によって結果は違うことを改めて考えさせられます。居酒屋等のお酒を提供するお店は、とかく年配者が利用する印象も強いですが、コロナ後のニューノーマル時代において、いち早く居酒屋の利用を再開するのは時間を持て余している20代を中心とした若年層かもしれません。

あくまでも仮説でしかありませんが、単純に『飲食業=これからも厳しい』ではなく、データに基づく仮説からコンセプトやターゲットを明確にすることで、早期に回復する店作りや、或いはそのような思考により事業再構築を図るといったことが出来れば、現状厳しい事業者でも復活への糸口を探れるのではないでしょうか。

なお、このインターネット調査は2021年2月に実施した結果です。既に20代がアクティブに動き始めていることがニュース等から見えている今、同じ調査をしたら、違う結果になりそうです。刻一刻と環境が変化していますので、言うほど簡単ではないですね。