最近、コロナで自宅にいる機会が多くなったからか、料理をする機会が増えました。下手糞な私は何かと水を使います。作業の行き来が多く、野菜、魚、お皿、包丁、まな板、何度も水で流します。そこで思うのは、「今は好きなだけ水を使えるが、時代が時代なら日本においてもこんな訳にはいかなかったんだよな」ということ。江戸時代(*)に整備された上下水道に始まり、今では殆どの家庭で蛇口をひねれば綺麗な水が不自由なく出てきます。本当に恵まれていると感じます。それもこれも日本が島国で海に囲まれ、降水量が比較的安定しているからと聞いています。
(*)場所によっては、それ以前から同等の設備が整えられていたと聞いていますが、ここではこのレベルでお許しください。
昨日、日本科学未来館の特別企画「震災と未来展」を見てきました。東日本大震災から10年、NHKがこれまで貯めた資料を展示していました。当時の生々しい映像も流されています。亡くなられた方の多くは津波によるもの。これは海に囲まれた日本における水と向き合う上でのマイナス面です。そして、日本未来館の帰り道、船の科学館にも寄りました。本館は閉まっていますが別館がやっていましたのでそこを眺めていると、日本の国土は世界第62位ですが、領海及び排他的経済水域の面積では第6位、体積では第4位を誇る世界有数の海洋国家とありました。水(海)に囲まれた日本ですが、恵みも災害も隣り合わせながら、これからも上手につきあっていく必要があるんだと思わされた1日でした。
因みに日本の「水の日」は毎年8月1日です。この日を初日とする一週間を「水の週間」として設けられています。さらに、2014年には水循環基本法が施行され、法律で定められた「水の日」となったのです。それにしても、ここまででは診断士のブログとは思えない展開ですが、海の恵みをどのようにビジネスに結び付けるか、あるいは災害の多い日本ならではのBCPの設置など、展開しようと思えば幾らでも出来る。診断士とはそういう仕事なのだと改めて考えます。