毎月末の金曜日に早期退社を促す「プレミアムフライデー(プレ金)」が2017年2月23日に導入されて4年が経ちました。1年後の2018年2月22日に経済産業省は期間中の月平均で11.2%の人が通常より早い時間に退社したとの調査結果を纏めていました。導入当初から非難もある取組でしたが、約9割という高い認知度であったという結果もあったようです。経済産業省の取り組みではありますが、当然、1つの官庁だけでここまですることは難しく、様々な関係者が関わっていました。昨年、少しの間ですがその仕掛人という方と一緒に仕事をする機会がありました。なぜ、あそこまで盛り上がり認知度を高めることが出来たのか、失敗した原因はなんだったのか、などもお話を聞くことが出来ました。
プロモーションはとかくお金のかかることですが、仕掛け、座組などを作ることで、普通にプロモーションをするよりも少ない費用でムーブメントを作ることが出来ることを知りました。ただ、その理屈を知ってもやはり簡単に出来ることではなく、いってもお金は掛かりますし、様々なネットワークを持ち、かつそのネットワークを駆使できる環境にあることなど条件を整えないと、やはり簡単に出来ることではないことではあります。
但し、中小企業にとっては、自社のビジネスにおいてプレミアムフライデーほど大きくなインパクトは必要なく、届けたい人にだけ届ける方法は各社各社によってやり方は様々ですがあると思います。そんなことを費用を掛けるだけのプロモーションではなく、仕掛けを使うことによって、費用を最小限に抑えつつ、効果のあるプロモーションを中小企業の皆様と一緒にチャレンジしていきたいと思います。
それにしても「プレミアムフライデー(プレ金)」は何も残さなかったんでしょうか?一部の大企業(或いは特定の業種)だけかもしれませんが、早く帰ることが悪だという雰囲気が和らいできた気がします。そして、プレミアムフライデー導入時には想像していなかったコロナ禍によって働き方も大きく変わっています。これからも残業を求め続ける企業や上司は、評価されなくなる日も遠くないと信じています。