農業を診断士として支援出来ることがないかと考え、岩槻にある農家のお手伝いに行っています。これは大根の畑。今日は大根を抜いた後、スーパーや市場へ持っていけるように整えた後、近場のスーパー等に持ち込みました。配送は渋滞もあって2時間弱かかりました。秋口からの晴天が続き、どこも豊作なのと飲食店の不振とが相俟って価格が大幅に下落し、農家も大変苦戦しているとの話を聞きました。
大きな消費地が近いからこそのビジネスがあるはずだと考えていたところ、テレビで「エムスクエア・ラボ」という会社が運営する”やさいバス”というシステムを目にしました。静岡県に始まり茨城県、長野県、神奈川県、広島県へと着実に広がっているとのことです。
このシステムの特徴は複数の農家のこだわりの野菜を集配し、消費者に直接届けるサービス、農家が各々で配送する必要がなくなるので農家さんのゆとりの時間を作り出すことが出来るとのことです。とても良いサービスですが、消費者がスーパーに行かずこのサービスで買っていただくためには、スーパーには置いていない”こだわり”の野菜であることがポイントだそうです。どの業界も製品に差異化が図れていないと厳しいということでしょうか。とはいえ、お手伝いに来ているこの農家の”スーパーに持っていけない規格外品”をいただいて食べますが、十分に美味しい。こだわっていると農家さんは言いませんが、精鍛込めて作っているのは間違いない。やはりメッセージの出し方を少し工夫するだけでも随分変わってくるかもしれないと考えました。