続・健闘している飲食店

この写真の料理は何かわかりますか?

 

これは、中野にある少し前にオープンした、とても流行っているラーメン屋さんの看板メニューである、牡蠣ラーメン(880円)です。鯛の出汁と豆乳をベースとしたスープと歯ごたえのある麺に、牡蠣、ハム、フランスパンなどがトッピングされています。とてもユニークで洗練されていて、何度でも食べたくなる優しい味わいのおいしさです。

 

中野駅北口周辺には飲食店や居酒屋がひしめき合っていて、ラーメン屋も数えきれないくらいあります。その中には、全国的に有名なお店の本店もあります。このような過酷な競争環境の中で生き残っているお店には、各店とも、他のお店がなかなかか真似できない大きな「強み」があります。

 

この点、このお店の「強み」は、「メニューの絞り込み」と「絞り込んだメニューの磨き上げ」にあると思います。ほぼすべてのメニューが牡蠣を使ったラーメンであり、牡蠣アレルギーの人や牡蠣が嫌いな人には全く選択肢に入らないお店ですが、その分、牡蠣が好きなファンにとって、そのユニークかつ洗練された優しい味わいは、とても大きな魅力になっていると思います。顧客にとっての魅力は、お店の強みそのものであり、「魅力=強み」の関係にあるといえます。

 

このお店は、「メニューの絞り込み」と「絞り込んだメニューの磨き上げ」がお客さんにとって大きな魅力となり、それが強みとなって厳しい競争の中で生き残っているのだと思います。

 

ですので、思うようにお客さんが入らないと悩んでいるのであれば、SNS対策などもいいと思いますが、その前に、まずはお客さんに支持される「魅力=強み」を再確認または新たに作り出し、それを世に問うことが、案外、悩み解消のための近道なのかもしれません。